中総体に向けて、
1・2年生の浜での応援の練習が始まりました。
サッカーの応援の基本は応援歌をみんなで歌うことです。
腹のから出した声がピタっと揃うのが理想なのですが、
リズム感の悪いヤツや音感の悪いヤツもいて、
「揃う」にはほど遠い状態です。
そもそも、「腹」から声が出てません。
中学生にもなると、人前で大きな声を出すのが恥ずかしい、
カッコ悪いって思うのもわからないでもないのですが・・・。
でも、何人かがだんだんノリノリになってくれて、
そこそこ応援する気持ちが伝わるレベルになってきました。
その日の夜、
いつものように、いつもの場所でサッカーオヤジ達で飲んでいるときに、
応援指導にぴったりな人をリクルートしました。
高校時代に応援団長で「甲子園」にまで行ったキャリアを持つ人です。
翌日曜日、さっそく団長による応援指導です。
なんのために応援するのか、からはじまり、
声の出しかた、気持ちの持ち方と
応援の心得の指導のち、
突然、団長によるエールが始まりました。
「フレ~!」 「フレ~!」
グランドに響き渡るホンモノのエールに感動してしまいました。
ボク自身「応援団」の昭和的アナクロな遺物に、
「ケっ」と毒づくような、ひねくれた少年時代を送っていたし、
フリーダムとかレボリューションみたいな言葉にあこがれて、
ロックこそ我が人生と思いこんでいたボクにとって、
応援団は対極の生き方でした。
ホンモノのエールは人の気持ちを動かす力をもっているようです。
恥ずかしがっていた中学生も個を捨てて声を出すようになってきました。
試合に出る選手も、応援する選手も一体となって中総体にのぞむ
いいスタートが切られた気がします。