先日のミュージックステーションのトリは、サザンオールスターズ。Yaya~あの時代を忘れない→DARTYOLDMANのメドレーに釘付けになりました。特に女性ダンサーが一瞬でおっさんダンサーに変わったのには相変わらずのサザンのショーマンシップに脱帽です。
「やっぱり日本一のロックバンドやな。」確信しました。
そう、ボクらの世代はサザンが最高で、サザンが一番ってのが刷り込まれているので、そのせいで音楽的な成長というか音楽体験がサザンで止まってしまっています。
ボクもその一人で、I‐podを買ったときもサザンを中心にブルーハーツ、佐野元春、山下達郎。洋楽もビートルズにエリッククラプトン、スティービーワンダーと典型的なサザンシンドロームな選曲でした。
そのうち後輩のデスクに積まれている今時のCDや、我が家の小学生も音楽に興味を持ち出しアイドルJ‐POPバンドが自宅で流れたり、「
あんたサーファーやったら当然聴くやろ」と薦められたジャックジョンソンのCDを買ったり、タワーレコードの立ち寄り回数も書店と同じくらいに増え、ようやく10年来のサザンシンドロームから抜けることができました。
日本のCDの売上げは1998年の6000億円をピークに年々下がり続け、今年はピーク時の半分の3000億円程度になりそうです。
若い人達がCDを買わなくなった(携帯電話代がその要因らしい)とか音楽はダウンロードの時代だとか色んな要因があるだろうけど、団塊の世代マーケットに向けては、先日の吉田拓郎とかぐや姫のつま恋のライブとかCDマガジンだったり色々なアプローチが始まっています。
でもボクらの世代にとってサザンは十分現役なわけで、マスコミもビック過ぎてあの頃の懐かしのアーチスト的な扱いもできずに、そのことがますますボクらをサザンシンドロームから抜け出せないことになっている要因な気がします。
でもボクが感じたように
[サザン最高!]はベースにありつつも、今の音楽には今のカッコよさや今を写す時代性もあり、それはそれで素晴らしい日本のポピュラーミュージックがあることを知らないのもどこか勿体ない気がします。
なら、そこまで言うならなんかお勧めあるのかよ?と問われればこの一枚をお勧めします。
PARADE スガシカオ
今現存するジャパニーズポップスのアルバムのベスト10に入る完成度です。ボクにとって「風街ろまんBY はっぴーえんど」、「稲村ジェーン BY サザンオールスターズ」と同じレベルってことです。
このあたりからサザンシンドロームから手探りで抜け出すキッカケにしてはどうでしょうか?
今日の夕刻、ダイエーショッパーズモールマリナタウンで買い物をしながらこのCDを聞いていて、ふとヘッドフォンをはずすと、安売りのアナウンス、迷子のお知らせ、意味がわからないBGM、おばちゃんのマネキンの試食への誘い…・。騒音だらけ。すぐヘッドフォンを耳にINし、スガワールドに逃げ込みました。