山麺2007シーズン2を控えた前夜。
実家のリビングの壁に西鉄カレンダーがかかっていたので、「オレ、明日はこの山に登るっちゃん」とピンクに染まった平治岳の写真を指差すと、「ボクも一緒に行きたい」と楽が参加宣言。
コイツとは2年前に屋久島に行った以来の山行。あれから2年経って体力的に同行の皆さんに迷惑掛けることもないだろうから連れて行くことに。
先週行ったへの一派の皆さんがミヤマキリシマ目当ての人たちのすさまじい混雑ぶりをレポートしてくれていたので、混雑を避けるために、朝4時という真っ暗な中出発。
大曲でNさんと合流し、大曲~すがもり越え~北千里~星生山~大曲へ直降という初体験のコースへ出発。
6月というのにうすら寒く、いつ雨が降ってきてもおかしないどんよりとした天候のせいで気分が全く盛り上がらない。
それでも、天気が悪いなりにも安定して、時々、ガスがさぁ~と引いて、北千里らしいスケール感ある荒々しい、姿を目の当たりにすると、「やっぱ九重ってすげぇなぁ」と。
久住別れに登り着くと、雲海の向こうに少し頭が出ている阿蘇山系。混雑を予想して裏街道で登ってきたので気が付かなかったけれど、人が少ない。久住別れには10人程度しかいない。やっぱこの天気で登るのは相当ギャンブルなんだろう。
厳しい風にさらされながら、星生山頂へ。ここで奇跡のようなコトが。一瞬でガスが晴れ、風も止み、360度大パノラマがボクらの目の前に拡がった。
この奇跡は、自称スパー晴れ男のはかたもんさんと、てっちゃんのビギナーズラックのおかげです。
大曲への直降のルートはケルンが積んであるけど、踏み跡も少なく、正式なルートとは言いがたいし、ミヤマキリシマを踏んでしまうことを考えると、あまりいい気持ちのいいルートではない。
※帰って調べたら星生新道という正式なルートがあった。
下山後、本来の目的「山麺」。池山水源に場所を移し、yamamenさんのドラえもんのポケットのようなクラーボックスから現れる食材で次々から次へと麺料理が繰り広げられた。
そこで目に付いたのははかたんもんさんのホエーブのスストーブ。ボクら使っている軟弱お気軽ストーブに比べ、道具本来がもつ存在感とかっこよさあがある。さすが本格山屋だけあるなぁ。「もっとおもしろもんのありますよ」と見せてくれたオプティマスの弁当箱みたいなストーブもかっこよかった。
山麺後は、すぐ目の前の花の温泉館へ。以前に立ち寄ったことがあるけど、一気に廃れた感じで、しかも露天風呂はゴミだらけ。入浴後、畳敷の休憩室で横になって目を閉じるて、充実した休日を振り返っているといつ間に爆睡。
気持ちいい昼寝から目が覚めて、「さぁ、帰るだけだ」と思っていると、なりやら不穏は空気。麺族どもがなりやらヒソヒソ相談している。
「え~、さっき麺喰ったばっかりやん」「しかも菊地まで行かないかんと~」という抗議は聞き入れられず、強制的に菊池までの麺ドライブに付き合わされることに。やっぱり麺に始まり、麺に終わる麺族。早朝元祖がなかっただけでもましか。
結局、帰宅は午後7時。15時間のロングランはさすがに1日が長~く感じられましたが濃厚で楽しい1日でした。同行の皆さんありがとうございました。