会社のリニューアル工事のしわ寄せで、ボクが所属しているセクションで管理している書庫スペースが狭くなり、定期購読している雑誌をリストラすることになった。
真っ先に、「財界九州」とか「福岡経済」とかポマードくさい雑誌を切り捨て、「税計通信」とか「統計月報」とか開く気がしない'(開いたことがない)雑誌もドンドン切り捨てる。
んで、切り捨てるだけじゃなくて、いままで購読してなかったけど、「これ読んどけ!」って流行系雑誌を数冊追加。
ポマード臭くないオヤジ系で「サライ」。総合エンタメ情報誌で「日経エンターテイメント」。なんだかよくわからんけど「ku:nel」等々。
サライは開口健特集があったりして結構読み応えあるし、日経エンタメはこれだけ読んでたら軽薄情報押えられGOOD。
でも、「ku:nel」は・・・・。
パラパラ見る限り、前髪を眉毛の上でまっすぐ揃えた業界人ぽいオバサンが、「今まで都会で生きてきたけど、ワタシ生き方変えます。」的に野菜作ったり、染物したり、環境問題を目線で語ったりと、ケッ、勝手にやってろ!と悪態つきたくなるような雑誌で、ギラギラもモテオヤジ雑誌LEONとは違った意味で嫌悪感があったりした。
慰安旅行に出発の朝、バスの中の暇つぶしにと、雑誌棚を物色するけど、これといったもんがなくて、新着のまっさらなku:nelを取りあえずザックに。
泥寝から醒めた帰りのバスの中、釣りバカのVTR見るくらいなら、雑誌のほうがましかもと、ザックの中からku:nelと引っ張りだし、1ページ目からしっかり目を通す。
おもろい。
じっくりと、丁寧に読めば読むほど、なんとも言えない雑誌がつくるユルク、アタタカイ世界にはまっていく。
なんだか、大名あたりにある先鋭的間接照明御洒落居酒屋に足を踏み入れきれず、お決まりのオヤジ酒場でしか飲めないボクの生き方を肯定してもらった気分になる。
ボクは将来、カッコいいモテオヤジではなくて、いい感じのオバサンになりたい。
昨日、ココまで書いて、今日じゅんく堂の雑誌の棚を眺めてると、「スローライフ」「ロハス」といったキーワードが目に飛び込んでくる。そしてあるはあるは、ku:nel系の地に足ついて的ライフスタイルマガジン。どれもざらっとした質感の紙を使って、手書きも文字を多用して、ユルユル感を出している。
こんなに流行ってたんやね。そうなるともうどうでもいいや