リベンジと勢い込んで洗谷に臨んだものの、結果、自分の未熟さ、いたらなさを突きつけられ、さらに深い反省を強いられる結果になった。
多少ガスっているが、そこそこに晴れた土曜日、元祖洗谷ファンのメンバーで、洗谷コースを登る。先日迷いやすいところにはしつこいぐらいにテーピングをしたので、今回は迷うことなく、スムーズな登行になるはずだ。
しかし、ビニールテープ×1 ガムテープ×1/2を張りまくったはずなのに、大自然の中ではちっぽけな存在に過ぎないのか、あまり目立たず、相変わらす迷う始末だった。
杉の林コースを抜けると、洗谷の醍醐味、沢沿いに岩を越えたり、滝を巻いて登ったり、沢を飛び石を越えるように渡ったり、スリリングなコースが続く。
スリリング。この言葉が以前はアドレナリン全快になれるホットなワードに感じていたが、アフター滑落の今回は、スリリング=ビビルになってしまい、沢を渡るのに腰が引けて、ころぶ始末。また滝を巻くロープを掴んだ瞬間「もしこのロープが途中で切れたら、前回の10針では済まんな。」ネガティブな展開ばかりが頭をよぎる。
怖い、まじで怖い。
洗谷は初心者が登っていいコースではない。
山に熟練した大人の登山家だけが安全を第一に自らの責任で登っていいコースである。
足場は滑らないか、
掴んだ木の根が抜けないか、
一つ一つを丁寧に確認しながら、その情報をパーティで共有しあい、誰一人怪我することなく登頂する。そんな自覚と責任を持った人だけが登っていいコースだ。
獅子が子を千尋の谷に落とすように、山登りの初心者は必ず洗谷に連れてきていた自分の無自覚を後悔する。もし事故があったらどうするつもりだったのだろう。オレは責任取れたのだろうか。
滑落現場をもう一度この目で焼き付けようと思って、あの辺だと見当をつけていた場所に行ってみたが、滑落現場は神隠しにあったように、発見することはできなかった。いつの間にか、雷山と井原山を結ぶ尾根にでるロープ場まで到着してしまっていた。
昨年の井原登山もそうであったように、今年も3103の誕生会を兼ねてプチ宴会。登頂した喜び、昼間から堂々と酒が飲める開放感。山頂の宴会は下界で夜な夜な繰り返される宴会と比べて数倍楽しい。
ポーッと酔っているのが自覚できるぐらい飲んでしまったが、下山コースでたっぷり森林浴をして、たっぷりマイナスイオンのシャワーを浴びたので、脳みその曇りが全てとれたくらいのてとれたくらいのすっきり気分で下山することができた。